利休道歌に学ぶ33 床

盆石をかざしり時の掛物に山水などはさしあひとしれ
(略)

読んだままですね。
盆石は江戸時代中期以降の流行、という印象があります。

板床に葉茶壺茶入品々をかざらでかざる法もありけり
(略)

「じゃぁその方法を書きなさいよ」と言いたくなります。

床の上に籠花入を置く時は薄板などはしかぬものなり
(略)

これも読んだままです。

掛物や花を拝見する時は三尺ほどは座をよけてみよ

文字通り、床の掛物や花を拝見する時は、床から三尺(約九十センチ)離れて拝見するということです。すなわち、床框から三尺という意味ですから、床框の前まで進んで拝見します。
(略)

大抵の床には床畳がしいてあるので、大平から畳半畳離れたとこに床框があります。だから床框前に座ればちょうどいい、と業躰は言います。

…でもそれだと花から三尺は離れてないよねぇ。


床框の前の貴人畳に入らず離れて拝見する流派もありますので、たぶんそっちを言っているのではないでしょうか?