江岑宗佐茶書12 江岑聞書

江岑が細川三斎から聞いて書いた部分。

一、台子ニテ火ヲナヲス時、釜ヲ何時モ風炉ノ有方ノへいノキワへ上ルソ、
何ソ勝手ニテモ同前也、
自然大キナル釜テ勝手ツカヘタラハ、水指ノ方へ上ルソ

みたいな奴。

内容的には

台子 1
行灯 4
炉、風炉 6
天目 4
盆点て 4
茶入 3
水指 1
花入 1
建水 1
炭取 1
袋棚 1
床、中柱 6
貴人 1
1
掛軸 3
露地 1
置き合わせ 3

天目とか、盆点て関連の項目が多く、江岑が宗旦から学べなかった利休の茶の湯のことを聞き出そうとしたのではないか、と邪推できる。

行灯も、菓子茶事の宗旦からは学べなさそうだし。

でも、

一、水指之名 はんと るいさ たき桶 何モなんはんもの

こんな初歩的な知識、わざわざ聞き書きする必要があったんだろうか?


だれかが三斎から聞いたことを江岑が手慰みで書写したものじゃないかなー。