茶室の話3 鶴屋八幡の茶室
銘菓子舗鶴屋八幡の茶室は、前二者よりも広い面積180m2に8帖の広間、3帖の小間、4帖半の席、待合、水屋、露地などを、いっぱいに配置してあり、毎日使用されているので、この種の代表的なものとして取り上げた。
間取りは以下の通り。
福助足袋の茶室ほどは考え抜かれた間取りには見えない。
長い外周廊下でたくさんの個別の茶室をつないだ、どちらかというと個室居酒屋みたいな間取りである。
この部屋数にして水屋が二つしかないのも使いにくそうだ。
「やりたい事」に対して広すぎても冗長な建物になり、狭すぎても困る。
手狭な所にぎうぎうに機能を詰め込むのがこの手のビル内茶室のロマンかもしれない。