玉川遠州茶道秘訣抄

星野宗悦/1918年。

「初傅」「中傅」「臺子之行草」「奥傅」の4冊からなる秘伝書。

玉川遠州流の秋田分派の本と思われる。

全体としてはくずし字筆記を印刷和綴じにしたもので、奥書きだけ手書きなのかな。

署名には「玉川遠州道茶好道派 家元」とある。

冒頭は

水指扱方並蓋會釈の傅

となっている。

水指からスタート、という構成は珍しいかも。

水指のあしらい自体は他流なのでどうもこうもないのだが、

真塗手桶の水指は右にて手を帛にて持
(略)
流し点の時は右の逆なり。持入時は帛を四ツに折(取り)手を持ち勝手の方へよせ置

  1. 流し点がある
  2. 真の真塗手桶を草の流し点に使う

のが驚き。

大正時代だと裏千家しか流し点はしてないと思ってました。