千宗旦古流伝書13 薄茶点前所望

水指置両器置建水柄杓帛紗図ノ処ニ置キ所望す
客帛紗ヲ借用セントスル時ハ御帛紗借用ト云腰ニ納メ建水運フ
又所持の服紗ヲ用エル時ハ亭主の服紗ハ図ノ処ニ置替建水運ヒ夫レヨリ如常
点仕舞ハ建水之処ニテ持下リ服紗モ元ノ如ク置キ無調法ノ挨拶ス
主人詰ノ席ヨリ御苦労ヲ掛マシタノ挨拶シ服紗腰ニ納メ建水持入両器持入水指持入ル

水指と両器を置き合わせ、茶道口近くに建水柄杓を置き、帛紗を建水の横に置いてから、客に薄茶点前を所望する。
客は着座し建水横の帛紗を取り(使わない場合、建水の前の位置に置き直す)、建水を持って移動し着座。あとはふつーにお茶を点てる。
仕舞いもきちんとして建水を元の位置に戻す。
亭主は労ったあと、建水を水屋に運び、両器を水屋に運び、水指を水屋に運ぶ。


…客に点前を所望する、と言うのははじめて見たな。

道具を水屋から/水屋へ運ぶとこは亭主の仕事。まぁおっことしたらシャレにならないもんね…