茶式湖月抄

湖月老隱著/同盟書賈/1883年。

明治十六年の茶書。

湖月老隱が、「茶家酔古集」を書いた湖月老翁とどういう関係か不明。
本を書く様な茶人が若いわきゃない。なので30年後も生きていて本を書けたのだろうか?

チャノハジマリ
茶原始

上古茶といふうもの三種ありと漢土の書に見えたり

から始まる。

例によって茶の湯の歴史。

日本は、これまた例によって弘仁嵯峨天皇の話からになるが、

日本紀略には昌泰二年(略)
同三年正月上皇朝勤此日菅右相を始て陪從の人に詩賦を奉しめたまふと見えたり

野厨無酒嚴谷有茶筌*1尾之下遂不言宗云詩菅家文草に出たりしは此日の御作にや

この天神さんのお話は知らなんだな。


野厨ニ酒無ク
嚴谷ニ茶有リ
筌尾ノ下ついに宗を言わず

だろうか。

四言詩の後半の意味が良くわからない。

前半だけだとピクニック、酒は無いけどお茶楽しいな…的な感じだが。

*1:実際はくさかんむりに全