茶式湖月抄5 茶事箇絛 茶筌

一 茶筌
真 數穗 五十七
草 アラ穗 三十二
行 中アラ穗 四十六

右の内何れにても用
その内數穗は臺天目の類に用也

まず数穂が荒い。現代の数穂は72本くらい。
この細かさは、案外裏千家のリクエストによるものだったりしないだろうか?

また、濃茶薄茶という用法でなく、真行草で使い分けるのが今と違う感じがする。
ぶっちゃけ荒穂で薄茶点つんだろうか?

んで最後に、「五十七」という本数が解せない。
茶筅は竹の棒を割って作る物なので、奇数、というのは大変作りがたい筈なのだ。
一本だけ穂先が倍の太さの茶筅…とかなら作れなくもないだろうが。

煤竹白竹を用紫竹は不用

○白竹は天然きらひし用不申
但し鴻池宗羽臺子傳授の節白竹は不用よろしきに極る

如心斎が白竹を嫌い、鴻池宗羽の台子伝授の時に白竹忌避を明確化した。

そういえば、表千家は煤竹ですな。理由がわからんけど。