北村美術館 花どき

北村美術館は、跡見の茶会スタイルを貫く、茶の湯美術館である。

寄付から見始めて、懐石、濃茶薄茶へと移行する。

今回は寄付位置には「番外」と書いてあり、そこには二人で使う比翼煙管が、吉野間道袱紗を敷いて置いてある。エロい。
テーマは吉野太夫と灰屋紹益の恋。
北村夫妻の合作の、博多人形を書いた双幅が掛けられている。
実テーマはまぁ、北村夫妻のラブラブなのだろう。

床には浮世絵の伝吉野太夫が掛かり、

炉縁は桜皮付丸太桜花金銀蒔絵。華々しい。

荒川豊蔵 こぼれ梅椀。荒豊が塗椀作ってどないするねん。

斗々屋茶碗 銘「白菊」。野村美術館の理科の標本みたいな斗々屋を見た後だったので、ずっと落ち着いて感じる。


春らしい、浮わついた感じのお茶であった。