喫茶南坊録註解16 長次郎

楽家について。

長治郎ハ楽焼ノ宗家二代ノ名工ニシテ、元祖宗慶(朝鮮人ナリ、阿米夜ト称ス、帰化シテ佐々木宗慶ト云フ)ノ二男ナリ。
兄ヲ長祐ト云フ。楽家第一代ナリ。
兄弟共ニ秀吉ノ寵ヲ受ケ、聚楽亭ノ瓦ヲ作レリ。
長治郎ハ卓絶ノ技アリ、秀吉之レニ天下一ノ号ヲ許セリ、
晩年薙髮シテ常慶ト号ス。
寛永十二年五月五日没ス。年七十。

家系図的には

宗慶(阿米夜)─┬─長祐(楽焼初代)
        └─長治郎(楽焼二代;後の常慶)

と考えていたのか。

長次郎と常慶の作風の違いはどう考えていたんだろう?


いやそれ以前に、1635年に70歳で死ぬって事は、聚楽第の造営時に21歳。利休が死んだ時に26歳である。

長次郎、若き天才過ぎるやろ…。