湯木美術館 禅僧と茶道具

禅僧ゆかりの茶道具を集めた展示。

入り口近くの置き合わせが目を惹く。

ツルリとした唐金撫肩の風炉に、荒れた肌の小雲龍のミスマッチ。
撫子文朱手付の茶器は紅一点。
目を上げると即全の青交趾尺八、

ただ、孤蓬庵と鵬雲斎を取り混ぜたのはいかがなものか。

清巌宗渭の三幅対「無問」「達磨大師」「無答」。内容云々より、その字の丁寧さに頭が下がる。
宗渭ほどの坊主がこうも一生懸命なのだから、適当に書き散らす現代の禅僧は反省しろ!と言いたくなる。


禅僧に因んだ展示ということだが禅僧が客になった茶会の道具まで入れちゃったので、ややぼやけた展示だった様な気がしなくもない。