茶道規範49 要録 茶盛之事

茶入の話。

一 茶盛ハ其ノ形ニ因テ勝劣アリ
肩衝ヲ一番トシ文林二番丸壺三番尻豊四番茄子五番棗肩衝六番鶴首七番角木八番矢頭九番飯銅十番ナリ
右ノ形ノ外ハ縦ヒ古キ物又ハ唐物タリト云共難用之芋子ノ類強チニ不用右ノ内タリト云共猶又恰合ニ因テ善悪アルベシ
先ヅ第一ニ鈍遅ヲ嫌フ新物ノ内ニモ用ラルヽ道具有べし心得肝要也

茶入は形で優劣が有る。
肩衝が一番、文林二番、丸壺三番、尻膨四番、茄子五番、棗肩衝六番、鶴首七番、角木肩衝八番、矢頭九番、飯銅十番。
これらの形以外…芋子のたぐいは、古い/唐物であっても使うのは難しい。
ではこれらの形であればなんでもいいかというと、さらに恰好によって善し悪しがある。
まぁ鈍くさいのはダメ。新しくても使える道具は有る。その心構え大事。


肩衝と矢頭はどういうものか判らず。

茄子の地位低下が激しい。そして瓢箪も含まれないのか…。


このラインナップ、遠州の中興名物を茶の湯の本流から排除しよう、という試みの様な気がするのだが、考えすぎだろうか?