先週のアド街ック天国で、骨董屋でドイツ人教授が茶の湯の棚を購入するシーンが映った。

コンソールテーブルとして使い、ワインの瓶とか置くらしい。

骨董屋さんも止めてやれよ。


茶の湯の棚は、大概組立式で、せいぜい一キログラムもしない茶入とか天目茶碗が置かれる程度の荷重しか想定していない。

だからこそ、家元宗匠連中が「創意工夫」できるんだよ。

もし、「最低でも60キログラム以上の荷重に耐えること」みたいな頑丈さが必要だったら、茶人程度の能力で「創意工夫」は無理だ。

蛤棚とか、瓢棚とか、扇面棚とかの上の段に水の入った水指を置けるかどうか考えてみるといい。
絶対に置く気にならないと思う。

棚作りも茶の湯の総合芸術の一環である。だが、我々の思う総合芸術というのは、実は汎用性のない、茶の湯の中という範囲限定での総合性に過ぎないのだ。