天王寺屋会記に見る一客一亭

天正四年に
宗及とサシでお茶をした人の一覧。

日時 亭主
天正4年1月10日   古田出羽守
天正4年1月22日   養花曲庵
天正4年1月24日   養花曲庵
天正4年2月不明 京の道三  
天正4年3月6日   松井友閑
天正4年3月7日   仁木梅友軒
天正4年5月12日   伊藤十衛門
天正4年6月2日   牧村長兵衛
天正4年6月4日   天王寺にて織田信長
天正4年6月6日   荒木村重
天正4年6月12日 片岡宇右衛門尉  
天正4年12月1日 佐久間不干斎  
天正4年12月17日 網干屋道琳  
天正4年12月18日   佐久間信盛
天正4年12月30日   山上宗二


京の養花曲庵が連日ってのが気になる。
しかも1/22日は炉で、2日後に風炉+台子のもてなしである。
何か教育的な意味があったのかもしれない。

6/4に天王寺で信長にお茶を差し上げているが、これが厳密に一客一亭だったかは疑問。
相伴とかを省略しただけかもしれない。
前後にいかにも関係有りそうな感じで牧村利貞荒木村重が一客一亭されているが、趣向的には全然関係ない。つまりリハーサルでも跡見でもなさそう。

晦日のは不時。山上宗二は迷惑な男である。ただし記述の読み方によっては他に二客いたようでもある。


さて、こうやってみると、思った以上に町人茶人の割り合いが少ない。むしろ武家との付き合い茶という感じである。