天王寺屋会記に見る交遊関係

宗及が複数回亭主をし、客になった人々。
ここでの客回数は「宗及が亭主の時の客」以外にも「宗及と同席し他の亭主の客となった」を含む。

合計4回以上のメンバーが以下の7人である。

名前 亭主回数 客回数
銭屋宗訥 2 13
天王寺屋道叱 2 11
住吉屋宗無 2 7
千宗易 3 2
草部屋道設 1 3
山上宗二 0 4
天神春盛 0 4

銭屋宗訥は、宗及の奈良ツアーにも同道している。
天王寺屋道叱は一族だろう。
この二人は宗及の弟子のようなものだったものではなかろうか?

そして宗無を加えた3名が、あまり余人を交えずにお茶のサークルを作っていたようだ。

宗易、道設、春盛、宗二がそれに準じるが、
天神春盛は弟子に準ずる扱い。山上宗二は一見さんを連れて来るブローカー、宗易はむしろ亭主として宗及をもてなすライバルという感じか。

今井宗久は道叱の客として一回同席しただけ。
案外交友関係は薄かったのだろうか?