昭乗の茶会記から。
十年三月十二日
並河刑部殿
横地助三殿
三郎佐殿
一 茶入 國司
(略)
同書院かざり
昭乗の茶会記には16例が収録されている。ちょっと少ない気もするが。
だが、そのどれも広間の茶である。侘びた風情は一切ない。
まぁ国司茄子だのなんだのの名物を持っちゃってたら、どうしても広間の茶になるのは判らんでもない。
また、そういう席に来た重要な来賓の事の方をより記録したくなる、という気持ちも判る。
でも、ならばなぜ昭乗は松花堂などという仏壇付二畳間を作ってしまったんだろう?
どうにもちぐはぐである。