茶道の常識
松尾宗吾/松蔭會/1933年。
以下が序文の先頭。
利休居士の茶道
吾茶道の祖師であります千の利休居士につきまして何か御話を致す樣にとの御所望を受けましたのでございますが、しかし私は若年者で目下研究中の身でありますから、御話らしき御話の持ち合せもありませず、従つて居士の居士の如き大偉人を偲びましては、はたして御期待に副ひうるやと内心聊か不安にも存じますが、折角の機會で有りますから居士への手向草とも心得まして精々努力を致し大居士の多事なりし生涯清楚なる面影の一片を御紹介出來うれば望外と存ずる次第であります。
この本書いたときは34歳か。
不染斎長生きだなぁ。明治32年生まれで1980年まで生きてた。
昭和8年と言う激動の時代に、のんきな文である。
その3年前の本で、表裏の家元はこんな感じだった。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20110526
マイペースだなぁ。松尾流。