飛石・手水鉢14

具体的な飛び石の据え方。
興味深い。

飛石打ち方の施行

実際に飛石を打つ方法を述べる順序となった。
それは前に述べたようにまず中心線を設定する。
その次に片端より順々に飛石を据えてゆく方法はよくない。

え?駄目なん?

まず役石、大石の飛石を適当の配置で適当と思われる石を据える。
間がかなり開いているがそれらの石は何れも高さを同一とするよう上面で水平に水糸を張って目安とする。
これらの石を基準として右または左、前または後に打ち進める。
(略)

なるほど。大きめの石を基準にして、間を埋めて行くわけね。
端から順に据えて行くと、庭の起伏によっては肝腎の大きい石が地面にめりこんだりしかねないもんなぁ。

基準となる石から水平に、同高に次々の石を据えるのだが、この場合一応は水準器を用いなければならぬが、飛石の上面は時に多少の凹凸もあるから肉眼で見て水平となるような据方も必要となるのでこうした目の熟練を積まなければならぬ。

形状によっては歩いての水平と、見た目の水平が食い違う石とかもありそうだ。

石の間隔、石の大きさも一定はしていないので使うべき材料をよく選んでその場合に該当するものをまず使う。
それでもうまくいかない場合は中心線を多少変更しなければならぬ結果を生ずる。
已むを得ないことである。

やはりかなりの現場合わせが必要そう。

石を据えるにはまず穴を広い目に堀、根入れを見計って深さを定める。
少しく深い目に掘り、あとから土を入れてふかし上げる気味で行うのがよい。
一個毎に土入れしてきめるのはよくない。
全体を打った後に手直しを生ずるものであるから、一応穴におさめたら次の石を据えるようにする。

粗く配置して、後に手直しして行くわけね。

これは工作の基本だわね。