飛石・手水鉢13

一 飛石中の役石
(略)
(一)踏分石
一連の飛び石が支線を出して分れる場合、その分れ目に来る石を踏分石と呼ぶ(略)
(略)
(二)伽藍石
踏分石の位置に通常の飛石の形でなく異なったモノを用いていることを屡々見るであろう。それは建築の柱をうける礎石の形をしている。
(略)
(三)石臼
廃物となった石をもって伽藍石に代える例が多い。

えっと、わかりづらい略しかただが、こんな感じ。

(1) 飛び石の分岐点は踏分石を置く。
(2) 踏分石の中で、自然石でない礎石の形のものを使う場合、伽藍石と呼ぶ。
(3) 伽藍石の中で、石臼を使ったものがある。

この論理だと、石臼は飛び石の分岐に置かれるものである。

しかし、根津美術館でも木村茶道美術館でも、石臼は分岐にはなかったような…。

近現代の茶庭では、石臼の形の面白さから、必要以上に使ってしまっているんじゃなかろうか?

気持ちはわかる。