数寄屋図解事典2

あいのま(相の間) 構 Tween-room
主なる二つの座敷(広間)などの間に配された小室で、両座敷に対する次の間であり、書院式の数寄屋では控間にもなるところで、普通八畳の座敷と六畳の座敷の間には四畳くらいの相の間を配することが適当とされている。

本書の形式は「読み(漢字表記) 分類 英語 本文」である。英語表記があるのがおもしろいね。めんどいから適宜略すが。

相の間は座敷間の小部屋。護国寺とか蕉雨園の、でっかい数寄屋で大寄せするときに、席入り行列したり、あるいは水屋代用で使われるとこですな。

そういう名称があったのか…。勉強になります。

あしらいぎ(会釈木)
露地において石灯籠の後方または脇に植える樹木や、井戸の付近に点景として植えるものを控え木、灯障り木、影樹などといっていずれも一つの会釈木である。
しかし雪見灯籠や神前灯籠には用いないことになっている。
ヤマモミジ、ニシキギウメモドキなどの軽快なものがよい。

これも同じく、見慣れた光景なんだけど、こういう名称で、こういう作意があってのものである、と知れるのはうれしい。知ったかぶりにも使えるしね。

あまのがわせき(天の川席)
久田宗全の好みとして伝えられており、向板のある点前座の左右に一畳ずつ客畳を配し、すなわち点前畳を挟んで客が対座するというので七夕星にちなんでかく名づけられている。その実例には京都嵯峨の元大辻氏邸の席がある。

こっちは純粋に知らなかった。花道か!
自己顕示欲強くて素敵!