漆と気温

涼しくなってきた。すると漆がいい感じに乾く様になってきた。
ちょいと具体的に言うと、いままでどこかに皺がよっていた塗膜が、つるんとした感じに仕上る様になってきた。

漆は高温高湿で乾く(というより固まる)不思議な塗料なのだが、乾きが早すぎたり、塗膜が厚すぎると、表面だけ乾いて中が乾かず、収縮差で皺がよってしまう。
それを防ぐためにテレピン油で薄めて乾きを遅くしたり、薄く薄く塗るよう心がけてきてたんだけど、あんまり配慮しなくてもうまく乾く様になってきた。むぅ。浅知恵使うよりも自然に任せた方がいいという事か。

というわけで利休形中棗の塗装完了。普通の中棗なので写真は無し。
あんま出来はよくない。プロの塗師はやっぱすごいわ。