茶筅が転んだ日

箸が転んでもおかしい年頃、という言葉があるが、茶筅が転んでもおかしくない。というか、「やべ」って感じ。師匠の前でやっちゃうと、とても焦る。


茶を入れた。棗の上に茶杓を戻した。戻す手が右にぶれた*1


ころんころん(う、やべ〜。取り合えず元に戻して立てとくか)


しかし師匠からはお湯を汲めという指示が。

なので柄杓で湯を汲む。

しれっと茶碗に注ごう…とした時、いままでやったことのない指示が。


じゃぶじゃぶと建水の上で茶筅の汚れを洗い流す。


なんと茶筅を転がした時のリカバー方法があったのだ。

武家茶道は清潔を旨とする、とは聞いていたが、ここまでとは。

というか、お点前を練習する、というのは、正確な動作で失敗をなくす、ということなので、失敗をリカバーする、と言う手順がある事自体珍しいかもしんない。

でも、どんなに練習しても失敗はするよねぇ?と、流儀は言ってくれているのかもね。

失敗して、勉強になることもあるんだな、と思いました。

*1:これは私の悪い癖で、そもそも右方向に手が旋回してはいかんのだ