流派が混じる

私の流派は武家茶道の一派なんだけど、裏や表の経験者も結構いる。

その方々がなんでマイナー流派に移ったのかは知らない。単にお稽古時間が合わなかっただけかもしんないし、もしかするとなにか深刻な理由なのかもしれない。でもまぁそんなこと聞けないわな。

でも、やっぱ流派を移るのはそれなりに難しいトコがあるみたいだ。

ある先輩は流派移って少なくとも3年は経つだろう。でも、未だにうっかり鏡柄杓したり、帛紗なでなでしたり、茶杓持ったまま帛紗捌こうとしたりする。

いつも一緒にお稽古さしていただいているが、さすがに毎回なので「先輩、裏、裏」と「志村、うしろ、うしろ」ばりにささやかせて頂いております。

体に覚えさせる、という教育方法はなかなかあなどれないものがあるみたい。

うちの流派は帛紗左付け、塵打ち有り、なでなで無し。
裏は帛紗左付け、塵打ち基本無し、なでなで有り。

これで不昧流(帛紗右付け、塵打ち有り、なでなで有り)あたりに移ったら、もう収拾つかない事になりそうだ。