お塗りは?その2

妻や義母から聞いた限りでは、裏千家のお稽古での拝見は、話がデカイ。

正客「お塗師は?」
主人「八代の宗哲でございます」
正客「お茶杓は?」
主人「当代のお家元でございます。」

上は裏千家茶の湯で紹介している例だが、実際、お稽古場でも「宗哲でございます」なんてやっているらしい。

稽古場の安い棗と量産茶杓でよくもそこまで言えるなと感心する。すげぇぜ裏千家

実は義母の大昔の練習ノートを見せてもらったのだが、茶入拝見の回答例に、以下の様なのがあった。

北畠家伝来の茶入で」
紀州家伝来の茶入で」

みんなそんな由緒のものをいずれ披露できる前提で練習しているのか…。デカイ。

そこまではいいとして、

「益田家伝来の茶入で」
「藤田家伝来の茶入で」

…そんな伝来はない。成金が買っただけやん。昭和30/40年代はまだまだ情報化社会ではなかったのか、内容が結構いいかげんだ。

ちなみに、私の流派の稽古場風景はこんな感じである。

「お塗りは?」
「山中塗でございます」

稽古道具そのまんまである。地味過ぎる程地味。