榊莫山家の茶懐石のおもてなし

榊せい子著。書道家榊莫山さんの娘さん(裏千家正教授)の出した懐石の本。

でも懐石の内容に興味はない。この本で興味のある点はただ一点だ。

「莫山さんちでは床に何を掛けるのか?」

…やっぱ莫山さんの書を掛けてました。

読めもしない坊主の禅語を掛けるのは「その僧に対する尊敬」の意味合いが強いと理解していたので、親の書いた面白げな書を掛ける、というのは、本来の精神性からは外れた行為。いくら字がうまくても王羲之とか掛けないよね。

父が有名な書道家なので、それを掛けるのももてなしのうちです、ってことなのかな?でもそれは私が自分ちでインチキお軸を掛けているのと(宗教上は)大差無ねー。

逆に言うとかなり修行した人でもこーゆー自由がある、というのがなんか安心。かなり修行した人だから自由を得た、という考え方もあるけど、きまりごとに関してはそう考えない方が面白いじゃない、ねぇ?