釜の蓋

お稽古、それもカルチャーなどの共用型教室に特有の道具の扱いというのがあると思う。

例えば釜の蓋。

私の使う教室ではいろんな釜が大事にもされずごちゃごちゃ置かれている。そして釜の蓋は一ケ所に置かれている。

釜を使う度に「この蓋があうか」「この蓋なら行けるか」等を現物合わせで合わせて行く。おかげでサイズがゆるくてガタガタしたり、ちょいと大きくてうまく釜の蓋を切れなかったりする場合がある。

でも、本来、釜と蓋は適当に組み合わせて使うものではなく、その釜専用の蓋を使うべきもの。これがいいか、あれがあうか、なんて、本来はしない事なんだろうと思う。

名物の釜で、ついうっかり蓋を取り違えて、以後そのまま伝世した道具、なんてあたらおもしろいけどね。