二畳の配置

私は二畳中板の茶室が、実用上での最小限の茶室だと考えている。

将来、二畳中板の茶室を作る事が出来た時、どんな間取りにしよう…とか妄想に耽っている。三畳台目とか四畳半とかにしないのが分を弁えているというか、小さいというか。

ま、それはさておき、実は二畳の茶室に、そんなにバリエーションはない。

躙口を茶道口を曲げるかどうかとかは割と瑣末な事で、床が亭主の正面か背面で分類できると思う。

Aは亭主の正面に床がある場合。Bは亭主の背面に床がある場合。

これ以外に亭主の側面や客の背面に床を作れなくもないが、いまいち変化球過ぎではないかと思う。

Aの方が四畳半の茶室の延長としては親しみやすい。どうもお軸に尻を向けて点前畳に座るのは抵抗が有る。しかし、自分で作るなら、Bにすると思う。

Aの様にすると、手元が暗くなりすぎる様な懸念があるからだ。なぜかというと床側の壁からは採光できないからである。
身体と壁の間に茶道具を閉じ込めると、あまりに暗くなりすぎるのではないか?

ただ、小間を見た経験が少なすぎて、小間の照明計画はどうあるべきか、というのに確たる答はないんだけど。

茶室の照明計画は単なる間取り図では判らない。窓が立体的に切られ、露地との兼ね合いや茶室自体の向きと言うのもとても重要だ。

小間を見学しまくる、というのもなかなか難しいので、この辺までおさえた本があればいいのだけれど。