小棗をぞんざいに買う

この前の旅に出るにあたり、一応抹茶を持参した。

海外旅行の場合、紛失とかの可能性もあって自作の棗はもったい無い。抹茶の缶を持っていく方がもちろん安上がりだが、金属の缶は空港で面倒だ。だから、プラスチックの中蓋付き小棗を買いに行った。

なくしてもいい様にプラ棗、という発想自体、プラの棗に全く敬意を表していない態度である。

店頭に置いてある小棗を、ひょいとつまんでレジに持って行く。

店の人曰く:
「箱とかないんですがよろしいですか?」

当り前だ。プラの棗に箱はボール紙でもオーバースペックだろう。

「あ、包装しないでシールを『ピ』でいいですよー。どうせプラだし」
「え?ええええぇえ?そう言われましても」

店の人がどよめいてしまった。

結局はシール貼るのに抵抗感が強かったのか、包装紙で包んでくれた。
…さすがにこの買い方はなかったか。

ちなみにこの棗、旅先で廃棄してきた。

変な粉持っててアメリカからの出国手続きで面倒な事になったら嫌。という発想である。
しかし1年ぶりのHome Land Securityの方々のチェックっぷりはかなりgdgdに温くなっていた。
「え?今ので出国手続き終り?まさか?」んな感じ。これなら捨てて来る程のことはなかったな。