香雪美術館 古儀茶道藪内流伝来の名品と取り合わせ

香雪さんのコレクションと藪内家伝来の茶道具で、藪内流の棚飾りを18種取り合わせた展示。

私は卓とか棚とか長板とか使うお点前はあんま興味ないんだけど、そんな私でもいろんな棚飾りが見れて面白かった。猫額棚とかはじめて見たなー。

道具の方も結構素敵。

燕庵井戸。そんなにすごくはないけどなかなか味のある井戸茶碗。
盛阿弥作利休成棗。しゃっきりしたイカス黒棗。
常慶赤楽「山居」。えらく渋い茶碗。斎田記念館でも見たが、常慶の渋い茶碗ってエラく素敵だ。
利休一重切。利休在判随流斎箱書。斎田記念館でも随流斎箱書の利休一重切を見たが、どっちも利休にしては重々しすぎる気がする。随流斎インチキしてないか?

あと村山"紹龍"香雪さんの茶杓が二本紹介されているんだけど、すっごく下手なのがなんとも面白い。

ところで、趣味悠々とかでも「利休が」「織部が」とかばっかり話題にする藪内さん。

今回の展示でも三千家で真台子を伝授する時は藪内家に挨拶に来る、とか三千家で山里棚を使う時は藪内家に連絡が来る、とか他との関係性でしか自分を語れないのは、なんだかなーとか思った。