千利休追跡
村井康彦著。
タイトルはこうだけど、内容的には利休対象に限らないいくつかの研究の集成である。
など。
割と信用できる資料を中心に論証するタイプで好感度高い。
どれもそこそこ面白かった。
利休は長次郎を通じ自分の美意識を茶碗に表現したが、世間ではひずみ茶碗/ゆがみ茶碗の流行がはじまっていた、という指摘は非常に面白い。
長次郎の茶碗って当時大流行したんだろう。とか思っていたけど、考えてみると社会にインパクト与える程は量産できないよな。
単に私が長次郎茶碗の異様な迫力に負けて、そう思い込んでいただけかもしれん。
- 作者: 村井康彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1990/05
- メディア: 単行本
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