伝もの

ぜんぜんブログに書いていませんでしたが、最初の伝ものを済ませました。

どーゆーのかというと、ちょっと複雑なお点前を授かる、というものです。…当り前ですね。でも内容は流派の秘伝の部分なので、書きません。


去年、師匠から「そろそろ次へ進んで良いでしょう。」というお許し?が出ました。

んで、稽古の時間を調整していただきました。師走やら初釜やらいろいろあって、1月終りからになりましたが。

初回までにお礼の話を先輩に相談しました。出し方、出すタイミング等は先輩からアドバイスがありました。金額は師匠からダイレクトにお伝え頂いきました。

後輩は、お礼の金額に関して興味しんしん。…そうだろうなぁ。でも後輩の時と額が変わるかもしんないから、言えないよ〜。なお費用自体は覚悟してたのの数倍。欲しかった茶道具をちょいとあきらめたね。

んで師匠の御自宅に通い、何回かお点前の勉強。

今まで悪かった所をいろいろキビシク指摘されました。

私は指摘された事は自宅の練習で徹底して直し、次のお稽古の時にはクリアする様にしています。そのおかげかこの数週間で結構お点前が変わって来た気がします。

さらに良かったのは、師匠の授業の後、余った時間でいっぱい茶話が出来た事。これすっごく為になったんよ。

ただ、難しいお点前をしていると、いままで出来ていた事ができなくなる、という事態に遭遇。平点前では水指の蓋閉め忘れたりはしなかったんですけどね。難しいものです。

ま、そういうリハーサルみたいな稽古を何回かやったあと、最後に師匠、師範代、大先輩が見守る中粛々とお点前、という本番の会が設定されるわけです。


「伝授はフォーマルな会」というのは伺ってましたよ。ええ。


五ツ紋。皆さん、五ツ紋です。


聞いてないよ、そんなの。俺、無紋なんだけど…。


かなりびびりました。というか、この段階で、開きなおれました。やけくそー、みたいな?

さて、ピーンと張りつめた空気の中、着物着てひとの前でお点前。これ初めての体験です。

ひと点前し、師匠の講評と激励を頂く。んで、見守り頂いた皆さんに礼を言い、皆さんからお祝いと激励の言葉を頂き、終了。


それなりに複雑なお点前なので、時々間違えながらお点前しましたが、不思議な事に、私の心は全然失敗を恐れなくなっていました。海の様に広い心で悠々とお点前をしていた様に思います。この心の働きは、我ながらなんだか不思議だし、いまいち説明ができません。非常におもしろかったですよ。…すんげぇ疲れたけど。


ただ、まだ筆記問題もあるんだよな。これがまた難しいんだ。
私の読書量では全然不足なので、再度勉強中なのです。