楽焼の技法

大樋年朗/雄山閣/1977年。

あなたの家の近くの山や崖や道端に、粘土質の土を見つけたら、そのひと握りを手にとってみることです。

いきなり、土の採取法から始まるのでびっくりする。
それも、家の近所での土の見分け方から。

集めて来た粘土の水簸の仕方。そして必要な道具たち。

ここでは誰にでも造れる円窯の造り方を述べます。

ってヲイ。窯もつくるんかよ。

んで、練り方。焼き方。そして整形。

楽焼なんて茶陶バリバリです故、茶碗の作り方が載っているのは当然。

水指…え、水指?
茶入…茶入って?

花入…香合…蓋置?なんと香炉、徳利、向付の作り方まで載っている。

てんこもりである。
ゼロから順を追って説明してくれるので、えれえ判りやすい。

あと、なんか自力でできそうに書いてあって俺的に若干ヤバい、かも。


しかし、土の探し方、窯の作り方…。

今なら、陶芸の店とか焼成サービスとかあって困らないんだけど、70年代はまだそうでも無かった。だから0からなんとかできる様に書いてあるわけね。

「豆板醤が無い場合は八丁味噌」「ワインが無い場合は日本酒」昔の料理書もそうだったしな。

楽焼の技法 (1977年)

楽焼の技法 (1977年)