黄瀬戸の茶碗は向付の転用

桃山期に生産された黄瀬戸の茶碗のほとんどは(というか現存する一つ以外は)、向付として作られたもので、茶人が茶碗に転用したものだという。どうも向付としてデカすぎるものがある様な気もするが、まぁそういう事になっている。

ま、向付を茶碗に転用する、というのは実績があるわけだ。

あと、香炉と茶碗はどうやら相互に転用可能らしい。
筒茶碗に限るけど。


しかし香炉と茶碗を向付に転用する、というのは聞いた事がない。
これは揃いで幾つも必要だからだろう。


大きい物では水指、花入は相互に転用可能。

水指は釜にも転用可能。陶器の水指を風炉に掛けちゃう、というのを読んだ時はびっくりしたが、大昔の実績はある様だ。花入→釜は聞いた事無いけど理屈では転用できると思う。


ところで建水を茶碗に転用する、というのはありか?

サイズ的に特に問題ないと思うのだが…。どうもこればかりは抵抗感があるなぁ。茶碗を建水に転用する、というのですら抵抗感がある。

ある意味、建水は別格なのかもしれない。