くずし字字典
くずし字の字典、というものがある。
私が持っているのは「古文書解読事典」。部首毎にいろいろな書体が整理されているもの。ついでに公文書館の使い方が書いてある。親切だ。
東京大学史料編纂所がネットに公開してくれているのもありがたい。
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/shipscontroller
しかしながら、禅語の一行ものとかにはこれらの字典では不足である。
なぜなら、一行書はデカい字を書く以上、味わいを加えやすく、必要以上にくずして書かれているからだ。
一行書の崩し方は、禅僧の、茶人に対するおもねりの様で、若干不愉快に感じる。
ま、禅語の一行書向けの字典ってのもいくつかある。
最近見掛けたのは「これで読める茶席の禅語くずし字辞典」。
…チョットマテ。
このタイトル真に受けて、茶席で客がやおら字典開いて軸を読み始めそうだ。
そりゃまずかろ?
考えてみると、一行書の字典って
- 持ち主はなんて書いてあるか知っている筈だから必要無い。
- 客は他人の軸の前で使う訳にはいかない。
ので使い途がよく判んないな〜。
古文書解読事典―文書館へ行こう くずし字の特徴とくずし方の事例で検索
- 作者: 大石学,太田尚宏,中村大介,保垣孝幸
- 出版社/メーカー: 東京堂出版
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: 淡交社編集局
- 出版社/メーカー: 淡交社
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (4件) を見る