藤田登太郎 茶陶展

志野って意外と見る機会は少ない。
ほれぼれする様なシロモノに会う機会はなおさら。
それを触らせて頂いて、口にさせて頂いて、先生のお話を聞ける。

いかずばどうするよ。…ってことで今年も拝見に。

さすがに過去2年来て傍若無人に振舞っているので、顔を覚えて頂いている模様。
あきらめ顔で?電気消すも障子開け閉めもご自由にと言っていただく。


浦かすみ。萩焼の鹿の背の様に点々とついたピンク色が可憐。
萩むぐら。薄く金色にいろづいた味わい高き茶碗。
石槌。外に山なりの模様。見込みに山なりの割れ。ちとお茶を入れるのはためらわれる。
蓬野。テカテカツヤツヤの不思議な志野。
元禄。「回」模様の散った小粋な逸品。

志野の他の作品も素晴らしい。

大徳寺。素晴らしいろくろの技の大井戸。
千両。赤い唐津

先生の書いた衝立ても面白く、竹花入れは重厚。澤庵づくしの掛け物まで見所満載。


お茶をいただきながら、土の話、釉薬の話をお聞かせ頂く。
公開していい話か不明なので内容は伏せるが、私の座っていたあたりには目から落ちた鱗が散らばっていた筈。


なんかね、毎年、先生に元気を頂いている気がする。遥かに目上の人から元気を頂くのもどうかと思うけれども。

19日まで畠山記念館の茶室にて。

http://momoyama-shino.jp/koten/koten.html