帛紗の形
帛紗を自分で縫う様になって、いまさらながら気付いた事がある。
この前は27.5×28.5の形に作った。
茶道全集によると寸法は多くの流派で9寸×9寸5分(27.3×28.8)、だそうである。
利休百首によれば九寸×八寸八分(27.3×26.7)である。
大きさまちまちだなぁ。
いや。それ以前になぜ正方形じゃないんだろう?実はずうっと正方形だと思い込んでいたのだ。
考えてみる。
帛紗を捌く時、対角に折って三角にする。正方形だと綺麗な直角二等辺三角形になる筈で、長方形になると極端にいうと二つのピークのある五角形、いわゆる千鳥に畳む事になる。
きれいな直角二等辺三角形を嫌い、微妙に千鳥になる様に作った、んだろうか?
でも実際には長辺と短辺の差がごく僅かなので、ほとんど直角二等辺三角形に見える形になる。
どっちが縦、とかを判りやすくするため?
わさをこっち向ける、とかで充分すぎるほどに区別が出来そうだ。
…正方形でない積極的な理由が全然判らないな。