樂美術館 樂歴代

楽の歴代も三回目。
今回はちょっと違った目で見てみた。

展示された茶碗を、作者が楽家であることを無視し、無名現代作家の作であれば茶道具屋でいくらで売ってそうなブツなのか、値踏みしてみた。

長次郎 黒楽茶碗「村雨 評価不能
常慶 香炉釉井戸形茶碗 10万
道入 黒楽四方茶碗 30万
一入 赤楽筒茶碗「青苔」 8万
宗入 赤楽茶碗「福の神」 3万
左入 赤楽茶碗「開口」 25万
長入 黒楽茶碗 10万
得入 赤楽茶碗 30万
了入 赤楽茶碗 20万
旦入 赤楽茶碗 3万
慶入 黒楽掛分茶碗 30万
弘入 赤楽茶碗「亀の背」 8万
惺入 黒楽茶碗「荒磯」 7万
覚入 赤楽茶碗「連山」 3万
当代 赤楽茶碗 80万

長次郎は現代作では無理そうなレベルなので評価不能
のんこうの四方茶碗はその縁の薄作りさに感動。
しかし、厳しい目で見ると、正直、現代の"脇"釜でのお稽古茶碗レベルのものも多々ある。これを美術館に並べてヨシといえるのが楽家のブランド力と言えようか。

意外に?素晴らしかったのは御当代だ。

光悦形の茶碗。なめらかで複雑な、アラバスターのような釉で覆われていてゾクゾクする。

御当代の茶碗を好きになったのはこれがはじめて。これを最後にはしたくないな。

この方向性で今後も是非!といいたくなる茶碗だった。