大西清右衛門美術館 釜師大西清右衛門の目

国立民族博物館「千家十職×みんぱく」とのコラボ…というか、バーター?

大西家のコレクションと、民博コレクションの民族グッズとの中で、なんか似た造形のものを展示する、と言う企画。

アフリカンナマハゲ系仮面ギテンガと比較されているのは二口釜。

岡本太郎的な造形で、二つの口がある。しかも、内部でも二つに分かれていて、

  1. 名水の飲み比べが出来る
  2. 片方で蒸し菓子が作れる。

なんぼ便利やねん。インフィニティドレス並のユニバーサルさやんけ。

西村道仁の蓬莱山釜。中央の蓋の左右にそれぞれ、山の頂きがあって、それぞれのてっぺんに蒸気抜きの穴がある。
いい感じに休火山みたくなりそうだが、蓋を取るときにうかつに左右に手を動かすと、水蒸気やけど必至。どんな罠やねん。

6代浄元の車軸釜。
なんか夏か殷の青銅器、饕餮文が付いている奴みたいなルックス。
こういうシノワもありかな?みたいな感じだ。

「の目」といってんだから当然恣意的な比較だが、結構面白かった。

最後に。


大西家伝来、角形花入。


なぜか比較対象無しの単体展示。


あれ、絶対にペニスケースとの比較展示用のセレクションだろ!
わざと単体展示にして客の突っ込み待ちだろ!


大西の御当代、意外にお茶目さんかもしれん。