湯木美術館 千家十職 茶道具と懐石の器

国立民族博物館「千家十職×みんぱく」とのコラボ…なのかな?

湯木コレクションの中から千家十職ものを展示する!…なんやショボそう?

そもそも。湯木コレクション自体がごく一部の「もの凄い」ものを除外すると「凄い」ランクに達するかも微妙なのに、そこから国産茶道具をセレクションするんだから、ある程度眼福具合が減っても仕方無い。

千家十職に対する尊敬の念も、値段なりの評価も感じてない私。なのでちと辛かったかな。千家十職に対する尊敬がないのは、ちゃんと茶事をしていないから、という気がしないでもないけど。でも、冷静に考えて、帛紗に8万出せる?とか思うと、無理と思う。


結局、いろいろ置いてあった中で、一番面白かったのは蕣画賛になるか。小堀遠州、江月宗玩、松花堂昭乗の合作の賛が入っている。遠州らしさ、宗玩らしさ、昭乗らしさは満喫できた。


あと、長入の彫三島写茶碗。ものは楽焼きで高麗茶碗写したものなんで、いまさら驚く程ではないが、「小西家伝来」というのが気になってしかたない。

この小西家は豊臣の家臣の小西家ではなく、おそらく酒造家の小西さんちだと思うんだよね。

http://www.konishi.co.jp/html/fujiyama/konishibunko/bunko.html

造り酒屋から、料亭へ道具が渡ったんだから、どんな隠れたエピソードがあったのか気になってしかたないぜ。