根津美術館 国宝燕子花図屏風

根津さんは、超大金持ちなのに、遅れて数寄者になったが為に、
「嘉一郎、午後ティーとコロッケパン買ってくるでゲス…シェッシェッシェッ」
みたいな事言われてたんじゃないかと思える、なんかパシリイメージの人。


そんな根津さんとこの、琳派の屏風の展示(どういう話の継ぎ穂?)。

他の道具、そして庭の燕子花も合わせると、サブテーマはお花かな。


テーマ展示の“燕子花図屏風”は、大ぶりの燕子花がおもしろくはあるんだけど、どうしてこれが国宝なんだろーなー、とか思う。別に悪くはないのだけれど。

脇の“誰が袖図屏風”の方がかっこよくも面白い。でも誰が袖の図案は、誰が袖ってだけでポイントアップ、みたいな感じだもんなぁ。眼鏡委員長、みたいな記号性によるポイント増みたいなもんで。ヴァルハラ遠く消ゆるところよ。意味判りませんが。


あとは、燕子花図屏風披露茶会の道具組。

私としては萩切竹形向付がちょっと気になった。志野とも織部ともつかぬ萩で。

あと、瀬戸尻膨茶入「青山」は、仕覆や箱(の蓋)や挽家(の蓋)も展示されていて、ちょっとうれしい。

が、全体としてみたら、質としてなーんかイマイチなコレクション。
仁清も「すごい!」というレベルの奴じゃないしなぁ。
あと乾山の平皿、見飽きた、というのもあるかも。


実際にこれで茶を頂いたら恐縮、感激、感涙かもしんないけど、金払ってただ見るだけな以上、もっといい道具用意しやがれってんだ!と言っちゃいますよ。入場料もお高いですしね。

「嘉一郎、次はもっといい道具用意しとけよ、じゃねーとオメー、わかってんだろーな」

ま、そんな感じ。