日曜美術館 大名家とアート

東京国立博物館「細川家の至宝」連動の細川家持ち上げ企画。録画ミスによる一週遅れの感想文。

茶関連は利休フォロワーの、細川"ヤンデレ"忠興を中心に話は進む。


んで肥後古流の紹介。

三指突くおじぎ、は武家茶道の草の礼としては「ごくごくふつー」。
釜の蓋切る時に帛紗でバホバホ灰をはたき落すしぐさは「めずらしー」。
右帛紗は「割とあるよね」。

肥後古流が、おそらく守っているであろう利休っぽさの紹介になっていない気がする。むしろ普通に武家茶道の説明になってしまっているのはちと残念?


仰松軒のジグザグの茶室は面白い。

熊本藩の部下から見れば、晩年の三斎なんて戦国時代を生き抜いたの伝説の老人。
あれぐらい点前座と客畳が離れてないと客がくつろげないだろう、という三斎の配慮があったのではなかろうか。それを書院で実現しない、というのがまた面白い。


なお、実際行くと熊本は水と飯のうまい所ですが*1、全然茶の雰囲気のしない町なんだよね。


にしても、あの超超超狭い永青文庫を広く見せるものよ。
そっちの方に感心したわ。

*1:あと馬肉屋と肥後ずいきの看板がいっぱいある