茶の湯散歩−茶人の足跡再発見

黒田宗光/淡交社/1994年。

堺での茶の湯の創始から、織田信長、秀吉の天下取り、利休の台頭から死。
そういった歴史の流れにしたがって、その時々のエピソードの紹介と、その場所の紹介、が書かれた本である。

とはいえ。

黒田さんのちょっとだらだらした歴史蘊蓄に、ゆかりの場所の地図と写真をのっけただけで、あまり場所そのものは大事にされていない印象。

もう少し、場所を中心で書いてもらった方が。黒田さんがそこに立ち何を思ったか。そういう事を中心に書いてもらった方が楽しめたのにね、という印象。

あと、千家の祖は安房里見氏であるが海路阿波海部氏とのつながりがあるのではないか?といった考証をがんばろうとするのに、どうして利休は紹鴎に十五年師事した、みたいな通説はかなーり無批判に受け入れられるんだろう?というダブルスタンダードな思考回路もちょっと不思議だったかなぁ。

茶の湯散歩―茶人の足跡再発見

茶の湯散歩―茶人の足跡再発見

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