箒のあと

高橋義雄/秋豊園出版/1936年。普及版。


箒庵の自伝みたいに言われる事があるが、実際には新聞連載のエッセイ集。

確かに自伝的部分もある。しかも幼少の頃から話が入るのでなおさら自伝っぽく思えなくもない。

でも、話はあっちゃいったりこっちゃいったりする。


例えば福澤諭吉に関する思い出。

造語マニア?の諭吉に従い、「拝金」という言葉を造ったのは箒庵。

まぁそれは知ってたが「男尊女卑」という言葉も箒庵とはしらなんだ。


相馬事件に関する記述。これなんて、ほとんど箒庵関係ないじゃん。


そのあっちゃいって、こっちゃいって、それでいて掃き残しがありそうな感じが「箒のあと」なのかもしれない。


明日からは幾つかお茶に関するエピソードを紹介するつもり。