加賀の茶道

牧孝治/北国出版/1983年。

タイトル通り、加賀の茶道についてまとめた本。


まずは加賀の歴史的な茶人。


中川宗半だとか、片岡休庵だとか、亀田是庵とか、マニアックすぎて良く判らん江戸時代の茶人達。

中村記念美術館の中村栄俊、林屋辰三郎の叔父林屋林鐘庵とか、これもマニアックすぎる近代の茶人達。


そして仙叟宗室について。

でも仙叟について掘り下げるなら、加賀の茶堂としての、宗拙、金森七之助、小堀新十郎の事ももっと掘り下げるべきではないか?


そして加賀(に存在した)の茶道具。

加賀七種をはじめとした楽茶碗、加賀井戸など。


それなりに勉強になったけど、なんだろうなぁ、こういう風に「加賀の茶道」を総括しちゃうと、加賀に於いて昔茶道はさかんだった、今はそうでもないけど…みたいな印象になるね。

過去はこうだった、という事しか書いてないからかなぁ。もっと現代につながる話を書いて欲しかった気がする。


23区には開架だと北区中央。閉架だと杉並中央と八雲中央。