“凡例”より。
澆季の世なれば。近頃は茶禮を女禮式の如くに。相心得居る人も多く見えたり。茶禮は男子に確實に入用のものなり。
私の茶道史理解。
茶道を女性化したのは裏千家の圓能斎。
困窮した彼が、ニッチビジネスとして女子の学校教育に茶道を持ち込んだのが全ての始まり…。
そう思ってたんだけれど。
圓能斎が家督を譲られたのは明治19年。この本は明治26年。
いくらなんでも7年で「茶道は女性のものですヨ」という風潮ができるはずがない。
って事は、圓能斎以前から茶道は女性のものになっていた、ということか。
明治維新でそうなったのか?幕末にはそうなっていたのかな?
そこまでは判らないけど、かなり意外だった。
しかし、なんで凡例にこんな事書いてあるのか…。