置土産浮世之茶話 その3 柄杓と建水
昔、自分の流派と、妻の裏千家で茶杓&建水の持ち込み方が違うね、つーか裏千家大変だねって話を書いた。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20071114
“四疊半略薄茶點前の事”より。
次に右に柄杓に蓋置を持ち添へ。手は帯の邊。柄杓の柄前ならず後ろならず。一文字に持ち。左に建水を持ち。手一ぱいにさげ。前へ出ぬやうに持ち出で(柄杓は三つの指にて持ち。親指人差指にて蓋置を持ち添え。合はあふ向けて節切りに持ち出づるなり)。
茶點口の内に居はり建水を下に置。左にて蓋置をおき。そのまゝ柄杓をおき。勝手口をしめて。右にて柄杓を取り。左にて蓋置を持たせ。左に建水を持ち出でゝ。點前に居はる。
つまりですよ。
裏千家で建水を持ち帰るやり方。あのやり方で建水を持ち込んでいる。
あー。そのやり方があったか。
これなら柄杓はぐらぐらする事はありえない。
それだけじゃなく、建水の中で蓋置が転がる事もないし、いいことずくめでね?