置土産浮世之茶話 その5 灰形

“風爐の灰拵方の事”より。

餘に灰の拵え方三十七通りの傳あり今は用ゐず。

「用いず」じゃないよ!気になるよ!使わなくても書いてよ!


さて。田中仙翁“灰の技法”下巻に「特殊な灰」として以下の紹介がある。
炉の灰を除いたものは以下の通り。

  1. 二枚土器遠山灰
  2. 逆土器遠山灰、逆土器
  3. 二つ山遠山灰
  4. 二つ山遠山灰二枚土器
  5. 中置き遠山灰
  6. 中置き二つ山
  7. 中置き二枚土器
  8. 中置き逆土器
  9. 向一文字
  10. 前一文字向遠山
  11. 二文字二枚土器
  12. 左勝手遠山灰
  13. 左勝手遠山灰二つ山
  14. 左勝手遠山灰二つ山二枚土器
  15. 土風炉の二文字掻き上げ灰
  16. 夏目風炉の灰
  17. 掻き上げ蒔灰
  18. 薬研灰
  19. 蒔灰 二文字
  20. 掻き上げ押し灰
  21. 向一つ山 前月形
  22. 向三つ山 前月形
  23. 向三つ山 前前一文字
  24. 二つのしのぎの灰 初風炉
  25. 右に山を作る 初風炉
  26. 雲龍五徳の灰
  27. 切掛風炉の灰 初夏
  28. 外一文字灰 初夏 中暑
  29. 心字 中暑
  30. 三つ山灰 極暑
  31. 深山の三枚土器
  32. 遠山の三枚土器
  33. 三重の灰
  34. 二つ山二枚土器 妹背形
  35. 変わり二文字 横雲形
  36. 三枚土器 名残の灰
  37. 不時の灰

おお!37種やんけ。
…うーん、それがこれなのかなぁ。