置土産浮世之茶話 その8 丿貫
お点前の説明の次には“道茶の話 茶道徳儀得失”としてお茶のエピソードが紹介されている。
形式はペロー的なエピソード紹介+最後に講評。
ここの丿貫のエピソードなのだが…。
昔時天正の頃善法和尚名丿恒と云ふ。
丿の字は人の字の扁にして
(中略)
素より貧窮を倦まず。俗塵に染まず。粟田口に住す。
混じってます!
なんか微妙に違うの混じってます!
引用めんどいので省略するけど
- 柄杓で通行料をもらう
- 手取釜で有名
この粟田口の丿恒さんは、丿貫さん率3割。清貧なだけでいたずらなんかしないみたいです。
評も:
編者曰く。清貧を愛し本分の事に透達し。茶の徳を楽むは道茶通暁の人とす。
うーん、まじめすぎるぞ、この丿貫。
しかし。
堺山上の宗二。江州志賀山の晴元、粟田口の丿恒是れ天正の三侘びと云う。
山上宗二が侘び!
んで近江志賀の晴元って誰?
いろんな人がいろんな経由で茶史を伝言ゲームすると、面白い伝承も生まれるものだ。