南方録コード
“まぼろしの南方録”とかタイトルを見ると、“幻の湖”とか“まぼろしの邪馬台国”とかの連想が走り、なんかワクワクした。
でも読んでみるとこれが結構地味かつ地道な時代小説なんだよねー。悪くはないんだけども。
……。
有名な茶道史研究家、能倉は、美術館での講演会の直後、警察に呼び出される。
殺人事件の調査に協力して欲しいとの要請だった。
殺人現場で能倉は一人の男の切腹死体と対面する。奇妙なことに、死体は茶室の床の間で死んでおり、はらわたは蛭釘にかけられていた。
能倉は男の死体の位置、さまざまな道具が「カネワリからしておかしい」という事に気付く。
そこに隠された暗号は、歴史の闇への招待状だった。
燈心亭の天井の素材の配置に隠された謎。
大徳寺金毛閣の利休像の見つめた先は。
上林竹庵はなぜ伏見城で果てねばならなかったのか。
さまざまな謎の果てに本能寺の変を巡る大きな陰謀が姿を現す…。
↑こーゆーの期待してたのに。