桑楡録

松永安左ェ門/河原書店/1948年。松永安左ェ門著作集(五月書房)第5巻収録。

耳庵による茶道理論書&エッセー集、かな。


耳庵は衛生に気をつけた点前の簡略化を考えていた模様。


(イ)濃茶も各服点てにする。少量を点てやすい様にやや薄い濃茶とする。

(ロ)茶入の牙蓋は金紙の方を上に置く。

(ハ)茶杓も拝見の時に畳に置かないで仕服か帛紗に載せて出す。



ま、そんないろいろの工夫の中で:

次に私が衛生的に気になるのは(二)躙り口から入席する折りの草履の取扱いです。

手水で洗った後の手で、入席後に草履を直すのが気になったらしい。

解決策は清潔な庭草履に履き替える、あるいは脱ぎっぱ。やっぱ下足番を置く。
あんまりいい解決法が無いんだネ。

しかし…もうちょっと大きな視点でお茶を簡略化してもいいんじゃないかな。
考えが細かすぎ。