冬の籠

今現在、籠花入は夏のものである。

しかし、初期茶道では籠は冬のものだったという。んで、その頃は籠はむしろ夏には使われなかった。


理由?判らない。


私の仮説。


俗説通り、織部以前は籠に薄板を敷いていた、とする。

籠花入は濡らさないものである*1

だから、籠花入とその薄板は、濡らさなかったのではないか。


冬に濡れた花入と濡れた薄板は、寒々しい。

冬場に濡らさないでいい道具として籠花入は重宝されたのではないだろうか?


…じゃぁなんで夏のものになったの?と聞かれても判んないけど。

*1:宗春翁茶道聞書